「カメはどこにいますか?」
園内を歩いていると、来園している方からよく聞かれます。
この時僕は頭の中で「この方が見たいカメはイシガメだろうかクサガメだろうかそれともゾウガメなのだろうか」と考えつつ、たいていアルダブラゾウガメの「アップル」(カメの名前)のところに案内します。
4月に異動してきたばかりの時はゾウガメの場所は奥まったところにありわかりにくいけど、なぜここまで聞かれるのかな。そんなにアップルは人気があるのだろうか。と思っていましたが、少したって謎がとけました。動物園の事務所前に設置してある、動物園の案内マップ付きのパンフレットが原因でした。その案内図にはアルダブラゾウガメ(しかもアルダブフゾウガメと書いてあります。間違いです。すみません。)のいる場所は案内図のほぼ真ん中モノレールのすぐ横になっています。この地図を見てカメを見に行ってくれた方は「あれ?いない…」となる訳です。印刷間違い?いえ実はこれは全くの間違いな訳じゃないのです。最近動物園に来てくれた方はご存じかも知れませんが、いまモノレールの下になにも使っていない建物ができています。実はこれが地図にのっている新しくできるカメたちの家になります。本当はこのパンフレットと同時にできる予定でしたが、事情がありのびのびになっていたのです。
大人からこどもまで大人気のアップルちゃんですが、先述しているようにアルダブラゾウガメとい種類のカメです。アフリカ大陸の東側、セーシェル諸島にあるアルダブラ環礁という場所に生息しています。黒っぽい丸みのある甲羅とゾウのような皮膚感、そしてなんと言っても甲羅の長さが100cm以上、体重が100kg以上と大きくなるのが特徴です。寿命もなんと100歳以上!175歳というギネス記録もあります。
城山動物園にいるアップルは30歳くらいになるメスです。甲羅の長さは80cm体重も85kgとまだまだ小さい(メスなのでそこまで大きくならないかも知れませんが)ですが、それでも迫力満点です。
2022年の春には新カメ舎完成予定!広いお庭が自慢です。芝の上をのしのし歩くゾウガメの姿が見られるまでもう少しお待ちください!